
ヴァイシュナヴァ
バジャン
Sri Sri Jagannathastakam
シュリー シュリー ジャガンナタスタカム
作詞:アディ シャンカラチャリヤ
(1)
カダーチト カーリンディ タタ ヴィピナ サンギータカ ラヴォー
kadācit kālindī-taṭa-vipina-saṅgītaka-ravo
ムダービーリー ナーリー ヴァダナ カマラースヴァーダ マドゥパ
mudābhīrī-nārī-vadana-kamalāsvāda-madhupaḥ
ラマー サンブ ブラフマーマラ パティ ガネーシャルチタ パドー
ramā-śambhu-brahmāmara-pati-gaṇeśārcita-pado
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(2)
ブジェー サヴィエー ヴェーヌム シラシ シキ ピッチャム カティ タテー
bhuje savye veṇuṁ śirasi śikhi-picchaṁ kaṭi-taṭe
ドゥクーラム ネートラーンテー サハチャリ カタークシャム ヴィダダテー
dukūlaṁ netrānte sahacari-kaṭākṣaṁ vidadhate
サダー シュリーマド ヴリンダーヴァナ ヴァサティ リーラ パリチャヨ
sadā śrīmad-vṛndāvana-vasati-līlā-paricayo
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(3)
マハンボーデース ティーレー カナカ ルチレー ニーラ シカレー
mahāmbhodes tīre kanaka-rucire nīla-śikhare
ヴァサン プラサーダーンタ サハジャ バラバドゥレーナ バリナー
vasan prāsādāntaḥ sahaja-balabhadrena balinā
スバドラー マディヤ スタ サカラ スラ セーヴァーヴァサラ ドー
subhadrā-madhya-sthaḥ sakala-sura-sevāvasara-do
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(4)
クリパー パーラーヴァーラ サジャラ ジャラダ シュレーニ ルチロー
kṛpā-pārāvāraḥ sajala-jalada-śreṇi-ruciro
ラマー ヴァーニー ラーマ スフラド アマラ パンケールハ ムカハ
ramā-vāṇī-rāmaḥ sphurad-amala-paṅkeruha- mukhaḥ
スレーンドライル アーラーディヤ シュルティ ガナ シカー ギータ チャリトー
surendrair ārādhyaḥ śruti-gaṇa-śikhā-gīta-carito
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(5)
ラタールードー ガッチャン パティ ミリタ ブーデーヴァ パタライ
rathārūḍho gacchan pathi milita-bhūdeva-paṭalaiḥ
ストゥティ プラードゥルバーヴァム プラティ パダム ウパーカルニャ サダヤハ
stuti-prādurbhāvaṁ prati-padam upākarṇya sadayaḥ
ダヤー スィンドゥル バンドゥ サカラ ジャガターム スィンドゥ スタヤー
dayā-sindhur bandhuḥ sakala-jagatāṁ sindhu- sutayā
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(6)
パラム ブラフマーピーダ クヴァラヤ ダロートフラ ナヤノー
paraṁ-brahmāpīḍaḥ kuvalaya-dalotphulla-nayano
ニヴァシー ニーラードラウ ニヒタ チャラノー ナンタ シラスィ
nivāsī nīlādrau nihita-caraṇo ‘nanta-śirasi
ラサーナンディー ラーダー サラサ ヴァプル アーリンガナ スコー
rasānandī rādhā-sarasa-vapur āliṅgana-sukho
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(7)
ナ ヴァイ ヤーチェー ラージャム ナ チャ カナカ マーニキャ ヴィバヴァム
na vai yāce rājyam na ca kanaka-māṇikya- vibhavaṁ
ナ ヤーチェー ハム ランヤーム サカラ ジャナ カーンヤーム ヴァラヴァドゥーム
na yāce ‘haṁ ramyāṁ sakala-jana-kāmyāṁ varavadhūm
サダー カーレー カーレー プラマタ パティナー ギータ チャリトー
sadā kāle kāle pramatha-patinā gīta-carito
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(8)
ハラ トゥヴァム サンサーラム ドゥラタタラム アサーラム スラ パテー
hara tvaṁ saṁsāraṁ drutataram asāraṁ sura-pate
ハラ トゥヴァム パーパーナーム ヴィタティム アパラーム ヤーダヴァ パテー
hara tvaṁ pāpānāṁ vitatim aparāṁ yādava-pate
アホー ディネー ナーテー ニヒタ チャラノー ニシチタム イダム
aho dine ‘nāthe nihita-caraṇo niścitam idaṁ
ジャガンナータ スヴァーミー ナヤナ パタ ガーミー バヴァトゥ メー
jagannāthaḥ svāmī nayana-patha-gāmī bhavatu me
(9)
ジャガンナーターシュタカム プンヤム
jagannāthāṣṭakaṁ puṇyaṁ
ヤ パテート プラヤタハ スチヒ
yaḥ paṭhet prayataḥ śuciḥ
サルヴァ パーパ ヴィシュダートマー
sarva-pāpa-viśuddhātmā
ヴィシュヌ ローカム サ ガッチャティ
viṣṇu-lokaṁ sa gacchati
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大いなる喜びのため、時に主ジャガンナータはヤムナのほとりの茂みで自身の笛でコンサートを行われます。主はヴラジャの牛飼いの乙女たちの蓮華のようなお顔を味わうミツバチのようであり、ラクシュミー、シヴァ、ブラフマー、インドラ、ガネーシャのような偉大なお方たちがその主の蓮華の御足を崇拝します。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが私の視界の的となりますように。
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主ジャガンナータは左手で笛を携え、頭には孔雀の羽をつけ、腰元には上質な黄色い絹布を纏っていらっしゃいます。目の端っこから、主は愛する献身者に流し目の視線を向け、自身の神聖なる住居ヴリンダーヴァナで繰り広げられる遊戯を通して自身を必ずお表しになります。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが私の視線の的となりますように。
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大海の岸辺、黄金に輝くニラチャラの丘の上にそびえたつ巨大な宮殿には主ジャガンナータが力強い兄のバラバドラと、お二人の間に座る妹のスバードラとお暮らしになっています。聖なる魂すべてに献身奉仕の機会を与えるジャガンナータ・スヴァーミーがどうか私の視線の的となりますように。
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主ジャガンナータは慈悲の海であり、暗雲の集まりのようにお美しいです。ラクシュミーとサラスヴァティーにとっては至福の宝庫であり、主のお顔は咲き誇る蓮華を連想させます。神々や聖人の中でも最も優れた者たちが主を崇拝し、数々のウパニシャードは主の栄光を称えます。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが私の視線の的となりますように。
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主ジャガンナータがラタヤトラのカートで道路を進んでいく中、一段ごとに大勢のブラーフマナの集まりが大声で主の喜びのために祈りを唱え、歌を歌います。その賛美歌を聞き、主ジャガンナータは彼らに対してとても好意を抱きます。主は慈悲の海であり、世界中の全てにとって真の友です。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが、蜜の海から生まれた伴侶のラクシュミーと共に、私の視線の的となりますように。
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満開の蓮華の花びらを連想させる目をお持ちである主ジャガンナータは、主ブラフマーの頭の飾りです。主はニラチャラの丘に暮らし、アナンタデーヴァの頭上に蓮華の御足を乗せておられます。愛の味わいに圧倒され、主は嬉しそうにシュリーマーティ・ラーダーラーニーの冷たい湖のようなお体を抱擁なさいます。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが私の視線の的となりますように。
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私は王国を望みませんし、黄金、ルビーや富も望みません。男性なら全員が望む美しい女性も願いません。私はただ、主シヴァによって栄光を歌われるジャガンナータ・スヴァーミーが、常に私の視線の的となることを祈ります。
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神々の主よ、どうか私が経験しているこの無駄な物質的存在を早く取り除いてください。ヤドゥたちの主よ、どうかこの広大で岸すら存在しない罪の大海を破壊なさってください。あぁ、自分のことを堕落していると感じ、主以外にこの世に保護を求める場所はないと考えている者に、主ジャガンナータがその蓮華の御足をお与えになるのは確かなことです。どうかそのジャガンナータ・スヴァーミーが私の視線の的となりますように。
主ジャガンナータを称える、この8節を唱える自制心をもつ得の高い魂は 、すべての罪が洗い流され、やがて主ヴィシュヌの住居へと向かいます。